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手塚治虫の奇子は極上サイコサスペンス【閲覧注意】

この漫画はこの人にしか捌けないなという漫画が世の中には有ります。手塚治虫御大が描いた漫画は特にそう。今回紹介する漫画は「奇子」です。綾でも彩でもない奇子と書いてあやこと呼ぶ。みるからにダークな世界が広がりそうな感じです。

 

ここからひたすら閲覧注意なんでお気をつけて。では主人公をイラストで描いたのでどうぞ

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こちらが主人公の奇子。裸のシーンがよく出てきます。母親がこちら

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母親のすえ。実は驚くべき事実が。時代背景が、昭和24年という時代背景なのだがその家の当主との間に出来た私生児が奇子である。

 

簡単に言うと実の長男の嫁に手を出して産まれたのが奇子となる。これだけで充分キツイ…ここから奇子を巡っての群像劇が始まる。

 

奇子が4歳の時に家族が起こした事件の隠蔽工作の為に蔵の中に幽閉されたり、蔵の中で思春期を迎えたり兄弟と肉体関係を結んだり目まぐるしく劇が展開していく。奇子にセックスすることの抵抗はあまりない。すぐに寝てしまう。歪んだ青春を送ってしまったゆえの弊害か。

 

一方、奇子の父親の当主は老衰で亡くなる際に遺産のほとんどを奇子の母親のすえに相続する。当然だ。散々もて遊ばれたのだから。すえは当主の長男(実の夫。奇子の父親ではない)から逃れようとするが首を絞められて殺害される。

 

ここまで心臓に悪い展開ばかりだが最後まで見て欲しい。ネタバレ防止で最後の展開までは伏せておくが大人になった奇子がどんな運命を辿るかを見届けてもらいたい。読後感はうーんと唸りたくなるし後味もけしていいモノではないが。

 

あとは漫画の割に文字が沢山出てくるので小説を読むような感覚でじっくり見れます。名探偵コナンとかこち亀みたいな文字の多い漫画好きな人なら抵抗なく見れるかも。古本屋とかで探すかAmazonでも売ってます。