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ベストセラー『メモの魔力』の感想

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久しぶりに読んだ本の感想です。著者は配信サービスを展開する社長、前田裕二氏。根っからのメモ魔で普段からメモ書きをしていた前田氏がメモで人生を大きく変えた話と人生を変える方法論が著書のテーマである。

 

メモで人生を変える?メモくらい自分もやっているよ!という意見もあるかと。多分この場合のメモって家事や仕事のちょいとしたメモ書きではないかなと。

 

○今日、スーパーで牛乳、野菜買う。銀行に行って預金下ろす

○21日までに課題の顧客リスト作成

 

みたいな感じで。この本の中ではこういう類いの簡単なメモ書きの話ではないです。もっと深掘りしたメモから知的生産に至るまでの流れの話です。なんだか難しそう∑(゚Д゚)そうです。この本はちょいと難しい。

 

具体的なメモの取り方としてはこんな感じです。事実(具体的)を書く。抽象化する。転用する。はて、なんやねんと言う感じですが例を挙げます。

 

気候変動問題で周囲を唖然とさせてしまった小泉進次郎氏の発言が例題として分かりやすいので取り上げてみる。そして、もしも僕が学生だったとして文化祭で難しい社会問題をパネルにして展示するという課題を任せられているとして考えてみる。

 

事実(ファクト)…気候変動問題。地球の温度は1880年以降0.85℃上昇している。温度を下げるには莫大なコストがかかる。

 

抽象化…環境問題についてはセクシーに楽しく取り組むべきだ

 

転用…難しい問題だけどみんなで楽しく取り組むスタンスで行こう。今度、文化祭で小泉氏のスローガンを用いてやっていこう

 

という感じ。なんだか余計に難しくなったかwこの事実から抽象化-転用に至るまでの流れが大事でメモの魔力だというのです。

 

小泉進次郎氏は抽象化の持つインパクトとちょっとしたフレーズが耳に残るので使ったのではと推測する。「カレーライスの女」という歌のタイトルの方が耳に残るように。

 

例えば上司に「〇〇をいつまでにやっておいて」と言われるより「若い世代を惹きつける商品を開発したい。〇〇までに考えておいて」と言われた方が色々考えさせられる。

 

何故若い世代を惹きつけたいのか?とかこの会社は若い子をターゲットにした商品開発をしているのかとか自分で頭で考えるようになる。

 

多分、世の中の発明品というのもこのステップを踏んでるような感じがします。例えばパズルなんかで言えば。

 

事実…1枚の絵画を子供がちぎってしまってバラバラになった

 

抽象化…初めからバラバラの絵を売ってみてはどうか

 

転用…初めからバラバラの絵を「パズル」命名して作ってみた。子供にちぎられる心配もなくなった。それから絵をピースで合わせる作業が面白かったので販売しようと思う。

 

みたいな。具体的な決まりきったルーティンワークは単純労働として価値が低いと世の中ではされている。頭を使って考える事がないから。この単純労働を抜けて知的生産に至るには抽象化と転用が必要でその為にメモを取れというのが本質です。

 

とはいえ、この本結構実践には難しいかなあと思う。特に現代人にはメモ取る習慣があまり無いように思うし。あと、書いていて具体化と抽象化がわからんようになってきた。慣れない事はするモンじゃないな…