○北風〜君にとどきますようには28年前の曲
槇原敬之の作詞能力の高さは周知の事実であると思う。自分もアルバムを何枚か持っているがアルバムの中の楽曲ですらとても高いクオリティの詞を彼は手掛けている。
遠く遠く、僕は大丈夫、雷がなる前にとか枚挙に暇がない。アルバムの曲にここまで力入れてくれるのか!?と驚愕である。
そんな槇原敬之が手掛けた冬ソングの一つ、
北風〜きみにとどきますように
の詩について今回は解釈してみようと思う。
○秀抜な歌詞
今君がこの雪に気づいてないなら
誰より早く教えたい心から思った
解釈 これはもうそのままでしょう。この歌はハートウォーミングなラブソングである。
小さなストーブじゃ窓も曇らないような夜
毛布を鼻まで上げて君の事を考えるよ
解釈 舞台は冬の夜の自宅。ちょっと主人公は片思い気味なのかな?
だけど知らない事ばかりで思い出せる事は
斜め40度から見たいつもの君の横顔だけ
解釈 知り合って間もないのかまだ緊張してる間柄なのか。君の事について知ってるのはいつもの角度で見る君の横顔だけ。
さっきよりひどく窓がないてる
カーテンそっとあけて僕は言葉なくす
解釈 窓がないてるという表現がユーモラスで個性を感じる。物思いにふける主人公が少し動く。外の景色を見て言葉をなくす。きっと一面が銀世界だったのだろう。
北風がこの街に雪を降らす
歩道の錆ついた自転車が凍えている
解釈 北風が雪を降らすという表現が何とも面白い。まるで意志があって降らしてるみたいだ。外の歩道では置きっぱなしの自転車が雪に包まれていた。自転車が凍えているというのもまるで自転車を擬人化したみたいで良い。
今君がこの雪に気づいてないなら
誰より早く教えたい心から思った
解釈 綺麗なモノ、美味いモノ、感動するモノはみんなでシェアして分かち合いたいという願望が人間にはある。きっと主人公も今気づいた外の銀世界を見て一番好きな人にその喜びを分かち合いたいと心から思ったのだろう
○結びに
二番の歌詞も解釈したいのだが異様に長くなりそうなんで前篇、後編に分ける事にします😑仕方なし。