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M1グランプリ2020を総評してみた 前編

○今年のM1グランプリについて

 

という訳で世間では評価が真っ二つに分かれているM1グランプリ。去年は本格しゃべくり漫才のミルクボーイの優勝の後に今年は劇場型動き漫才?とも言えるようなマヂカルラブリーが優勝した。僕個人の感想を交えて一組ずつ総評してみた。今回は5組目まで。続きは1月30日のブログ更新にて。

 

○1組目 インディアンス 結果 7位 625点

 

M1グランプリ2015に出たメイプル超合金を思い起こさせるなあ。フリーダムにやるスタイルの漫才。彼らもトップバッターで会場を温めたし。突然嵐を歌い出したりその場で思いついたようなボケを放り込んだり動きも沢山交えていた。

 

ネタの新鮮さや切れ味で劣る点は否めない。だが去年のぺこぱのしゅうぺいの真似のボケ、何みとんねんコラのハモリなど要所要所で素晴らしかった。トップバッター故か採点は少し辛め。最終順位7位になった。まあ妥当かなあ。

 

○2組目 東京ホテイソン 10位 617点

 

オール巨人が「漫才は客に頭を使わせない方が良い」という趣旨の指摘をしていた。ジャルジャルの国分けゲームを彷彿とさせるような謎解きゲーム。謎解きゲームの正解が正解じゃないというボケ。

 

確かに頭使わせられるし途中で見失うともういいやってなりそうな危険性を孕んだネタだと思う。そのゲームの説明とネタ振りにかなりの時間を費やしたのも勿体ない要因か。

 

特筆すべきはツッコミのたけるの個性的なツッコミか。ポーズと顔芸とワードが面白い🤣謎解きの内容を見失っても充分たけるのツッコミで笑わせられる。

 

○3組目 ニューヨーク 5位 642点

 

ツカミで笑わせるのがめちゃくちゃ早かった。M1グランプリに相応しいツカミだったと思う。それでは爆笑エピソードを2.3発ほどというツカミ🤣エピソードの中にチョイチョイ犯罪を挟むサイコネタ。爆笑エピソードの2つ目にいきなり立ちションを放り込む開き直り具合。

 

最後のエピソードで選挙に行ってた事が判明し選挙だけはきっちり行く常識人を出してくるがそれ以外は全部ヤバイ人のそれだった。とにかくツカミが良かった。

 

○4組目 見取り図 3位 648点

 

過去に出たM1グランプリで見たコンビで1番可能性を感じさせていた見取り図。僕はめちゃくちゃ期待してました。大物芸能人に傍若無人なマネージャーがつくというネタ。伏線の張り方がうますぎるしツッコミのタイミングがバッチリでした。ナンチャンのスケジュールというワードがツボった。面白いなあ。

 

食レポを5秒前に告げたり食レポ中にヤジ飛ばしたり現場に徒歩で行かせたりとにかくめちゃくちゃだが完成度が高かったです。鶴瓶の楽屋にいきなりドンドン叩いて鶴瓶出てこいってやったボケでめちゃくちゃ笑った。最初の不自然なボケも最後に伏線で回収されてお見事だ。納得の3位

 

○5組目 おいでやすこが 1位 658点

 

不運から生まれたコンビ?なのかなあ。R1ぐらんぷりに出れない雪辱をM1グランプリで果たそうという感じだったのでしょう。ツカミで寝て起きたら漫才しか残っていなかったと言ってたし大会に懸ける思いは大きかったようだ。

 

歌ネタは中々伸びないというセオリーがM1グランプリになんとなくあったけどそれを覆すかのように良かった。こがけんがこの前カラオケで曲を歌ったけど盛り上がらなかったいうネタ振りから始まる。ところが最初はtsunamiとかlemonに見せかけて実はわけわからん歌になってるというボケ。

 

ボケのこがけんが本当に歌が上手いのも良かった。スーッとネタの世界に入りやすかった。と同時に本当になんやねんその曲と思っていたところになんやねんその曲!という完璧なタイミングと完璧な音階でツッコむおいでやす小田。もう本当笑うしかありませんでした。実際に最初のボケとツッコミでグッと心掴まされました。

 

ツッコミがやかましいかもという指摘もあるかもしれないが僕はこんなもんかなあと思いました。オーバー気味なツッコミが笑いを増幅させる。こうなるとツッコミ待ちで次はどんなツッコミを入れるか楽しみに見てしまう。漫才でワクワクさせられる瞬間である。それを味わえた漫才だった。バラードを歌ってガチで盛り上がらない歌を出してくるのも憎い。本当に上手いなあ。