12月27日のブログ記事の後編です。それでは6組目のマヂカルラブリーから
○6組目 マヂカルラブリー 2位 649点
あれは漫才か?ただ動きばかりで掛け合いがないから漫才じゃない議論が湧き上がりました。このブログではその議論はとくにしません。面白いか面白くなかったかだけを考えます。
結論は面白かったです。ていうかあそこまで自分流を貫けたらもう言う事ないなあ。だけど今回は導入が入りやすかったし丁寧にネタ振りしてたし世間に合わせつつも自分のスタイルを貫いた印象。
散々めちゃくちゃやって満足してナイフとフォークを置いてご馳走様するのが最高でした。あれは野田自身が舞台を荒らして満足してご馳走様してる一種なメタ展開にも見えたなあ。マナーもクソもないのにナイフとフォーク置くところだけ正解かい!
で、見た人は知ってるかと思うけど最初のネタ振りの後に入店のガラスぶち破って入店するボケで今日イチの笑いと拍手が起こったのは事実である。あの瞬間間違いなく一番に舞台が沸いた。その日の客が求めていた笑いとマッチしたのだろう。それだけは紛れもない事実。しばらく拍手と笑いが止む事はなかったのだ。
○ 7組目 オズワルド 5位 642点
マヂカルラブリーが完全に焼き払って焼け野原の後の組はかなりきつかったと思う。前の組の残像がチラつく中振り払う事は出来なかった。
だけどかなり面白かったし順番の妙もあったかな。はたなかと言ってる間に口に何かを入れられる心配をずっとしていて改名したいというネタである。
まず設定が面白いし漫才中にずっと口開いてるのも良かった。面白ワードも散りばめたがやはり焼け野原の後はきつかった。
○8組目 アキナ 8位 622点
同級生を楽屋に招待して漫才を見てもらいたいというネタ。多分もっとウケるはずと思っていたポイントをことごとく外したんちゃうかなという印象。好きなの?と聞くところとか。ネタに沢山散りばめてたから自信があったのだろう。
ネタ選びの失敗かなあ。イキってる姿を見てあまり笑いに繋がるとは思えない。イキリを取り入れるならイキってるのを弄るノンスタイルみたいなやり方しか多分ウケない。イキリをネタに入れるのならば。
○9組目 錦鯉 4位 643点
まさに飛び道具、1ネタ目でお腹いっぱいになりそうなコンビw確かに笑った。力づくで笑わせるタイプ。トムブラウンを彷彿とさせるなあ。ツカミで笑わせるのが早いコンビが今回は多かった。一文なし参上でいきなり笑わせた。
自分自身がパチンコ台になりたいというネタだ。まだマヂカルラブリーの焼け野原の後できつかったはずだがめっちゃ健闘してたんでは。
○10組目 ウエストランド 8位 622点
そろそろ不倫したいという入り方めちゃくちゃ好きです。なのにあんまりウケなかった。今の時代不倫というワードはアンタッチャブルすぎて笑えなかったのかな。かなり損してる。
段々と自虐ネタに入っていく展開。自虐ネタはミキとかトレンディエンジェルが結果出した分野だが両刃の剣だなーと思う。
○最終決戦
1組目は見取り図。しゃべくり漫才で勝負に出た。やっぱりコンビが喧嘩する漫才はいいですね!リリーの動きボケが好きすぎる。
2組目はマヂカルラブリー。最初の挨拶のずっ友です。という野田の熱い言葉に鳥肌が立つ。やはり初回にM1グランプリに出た時より取っつきやすく馴染みやすいようにシフトしてると思った。今回も野田劇場の独壇場だった。横でツッコミを入れる村上の存在で漫才の体裁を保っている印象。ずっとウケてたし今日の客にめちゃくちゃハマっていたと思う。
3組目はおいでやすこが。歌ネタ。思い切って違う一面を見せた方が良かったかなあ。やはり歌ネタを2つ見せらるとうーん。という気持ちになってしまう。だけどおいでやす小田のツッコミを待ってしまう自分がいた。
○結びに
賛否両論を巻き起こしたM1グランプリ2020だがマヂカルラブリーの優勝は妥当な結果だと思う。笑いの量を考えても。正統派をねじ伏せる我流という図式だった今年。もし2010年にスリムクラブが優勝してたら今年のに近かったんじゃないだろうか。