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ごっつ時代に自分の立ち位置を見つけた東野幸治。その凄さと苦闘を語る(本編)

あまりにも長くなりそうなんで前回を前振りにした東野幸治の話。前回の記事はこれ。

 

uosando.hateblo.jp

 

いよいよ本編に入る。ダウンタウンのごっつええ感じは日曜日の20時放送で裏番組にはたけしの元気が出るテレビという激戦区に当てられた注目度の高い時間帯に放送してた番組である。

 

ダウンタウンとてプレッシャーも半端じゃなかったと思う。他のキャストとして東野幸治今田耕司130R板尾、蔵野というメンツ。先にも言った通りこの番組は自分の立ち位置は自分で探して爪痕を自分で残さねば生き残れないのである。

 

この番組に限らずだがダウンタウンも含めてみんなはそれぞれ自分の笑いを確保するのに必死でいわば自分の笑いは自分で生み出せというスタイルである。そりゃ先輩方が前振りして笑いを生み出す事もあるかもだが基本的には自分で発信するしかない。

 

東野幸治に入る前に他のキャストはダウンタウンとどう対峙していたか僕の目から見た感じを書いてみる。

 

板尾創路

 

松ちゃんの正当な後継者みたいなボケをする板尾。笑いの方向性もどこか似ていて意味不明でシュールなボケで対抗していて謎の存在感を発揮。確かな爪痕を残す。

 

今田耕司

 

板尾みたいにシュールなボケはやらないが親しみやすくわかりやすいキャラで浜田が仕切れないコーナーの時に仕切りをしたりサブリーダー的な存在でMC寄りの方向で力を発揮。その為に笑いの為に無茶苦茶な大暴れをしたりする事はないが今田がいると安心するみたいなポジションを確保。

 

蔵野孝洋

 

自分発信でボケをするタイプじゃなくて容姿をイジられてやかましわとボヤいて笑いを取るタイプ。あまり自分から前に出る事なく攻撃されたらカウンターで笑いを取るタイプなので正直ごっつええ感じの中では存在感を発揮できてなかったように見える。板尾みたいにシュールなボケや今田の仕切りのようなタイプでもない。今でも番組レギュラーはあるものの今田や板尾、東野の後々の大活躍を見ると少し置いてかれた感じがしなくもない。

 

そして、東野幸治はどうだったのか。山田花子吉田ヒロが途中降板した激戦区のごっつええになんと途中で参加する事になった東野。大阪時代にダウンタウンとの絡みはあったとはいえプレッシャーである。

 

東野も蔵野みたいに天然パーマの頭をいじられたり滑ったりして寒いと言われたりいわゆるいじられる笑いを最初はしてたように思う。

 

しかし松ちゃんにお前オモロないねんといじられてやかましわ松本と返したりとにかく松ちゃんにいじられても大声張り上げて抵抗してダウンタウンの圧に負けない強さを発揮。

 

なんていうか東野幸治というのは捨て身なのである。必要あらばすぐにフルチンになったりするし後先考えずにごっつええ感じの中で傍若無人に暴れ回っていたと思う。MC寄りで好感度を下げたくない今田耕司やボソリと意味不明なボケをたまに繰り出す板尾には出来ない事だったと思う。

 

東野の傍若無人さを表してた別の番組があったのだがそれも面白かった。フジテレビで27時間テレビをやってるが昔は23時間テレビとかでやっていた。ビートたけしが総合司会だった。

 

その時に朝の時間帯で料理の鉄人みたいなのをやっていたが東野は外ロケで今田が笑福亭鶴瓶と司会だった。相変わらず東野はめちゃくちゃで途中で女子アナの尻を触ったりリポーターの森口博子の尻を触ったり無茶苦茶やっていた。このコーナー自体は面白くなかったけど東野がめちゃくちゃやってるパートは大笑いした。

 

その時から僕の東野に対する見方は変わった。その頃は板尾みたいな松ちゃんと同じスタイルのボケをするのが人気で僕の周囲の友達も板尾は凄くて東野はサムイみたいな評価だった。(松ちゃんが東野にサムイと言ってたのを間に受けたんだろう)

 

しかし僕はわかってないなと思ってた。ああいうシュールな笑いは一過性のもので後にテレビでさせてもらえる機会もなくなると思っていた。現にコント番組というコンテンツは激減した。東野はシュールなボケこそないものの今田と一緒に司会のポジションにも回れるし安泰なのは東野だと当時から思ってた。

 

ごっつ時代のキャストの頑張りのデカさが今のキャストの活躍具合に反映されているなあとしみじみ思う。そして立ち位置を確保したキャストは今でも活躍している。