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ユニコーンのザベリーベストオブユニコーンの全曲レビュー前編

奥田民生をご存知だろうか?知らない人の方が少ないかも。多分PUFFYのプロデューサーや井上陽水とコラボしてる印象の方が強いだろう。90年代を代表するバンドのユニコーンのボーカルと真っ先に出てくる人はかなりの通であろう。今の20代くらいで知ってる人はあまり居ないかも?

 

お笑い第三世代のダウンタウンウッチャンナンチャンの2組がタッグを組んだ伝説の番組の夢で会えたらのオープニング曲も手がけた事もある。ダウンタウンウッチャンナンチャン奥田民生。今も活躍してる人たちの豪華タッグ。今考えるてもヤバいのだ。

 

その頃の奥田民生は今みたいな脱力系(しつれい)でゆる〜く気合いの入ってないコメディ色の強い楽曲を歌ってその独特な佇まいで存在感を発揮していた。だけどそれより前のアイドルチックな髪の毛ツンツンの可愛らしい奥田民生を知ってる人はもっと少ないだろう。

 

広島時代からも人気でアイドルみたいなルックスで気合いを入れて歌っていた時代もあったのだ。余談だけど多分めちゃくちゃモテたと思う。あのルックスであの歌声でモテない訳がない。女に困った事無さそうで美人女性とも今まで沢山デートしてるはず。誠に羨ましい人生である🤤

 

前置きがめちゃくちゃ長くなったが色々な変化を経たユニコーンの変化の仕方が如実にわかる面白いベストアルバムがある。それがユニコーン解散後に出たザベリーベストオブユニコーン。1993年発売である。当時は僕は高校生でバイトでなけなしのお金3000円で購入。めちゃくちゃ聴いた。そんなユニコーンのアルバム全曲レビューをしてみる。

 

ちなみにこのベストアルバムは色褪せない名盤なので中古で買っても損はしないし奥田民生ファンは歴史資料として購入を勧める。


1.Maybe Blue

 

 1stアルバムからの楽曲。声が若い。奥田民生か⁉︎と思うくらい若々しい。とにかく 1stアルバムだから気合いが入っている。多分彼らが放つ現時点での豪速球だったのだろう。だけどなんか足りない。もちろんクオリティは 1stアルバムにしては破格である。要するに個性が薄いくて誰が歌っててもいいような感じだったのだ。

 

この頃は後に脱退した向井美音里が参加していた。後に阿部Bが加入してバンドの方向性が変わるけどそれは後の話。曲としては無難で遊び心がないけどデビューしたばかりのバンドがこれを世に放ったと考えると戦慄する。やっぱり才能がえぐいねん。

 

2.Pink Prisoner

 

これも 1stからのチョイス。後のゆる〜いギャグセンスを用いた楽曲の方向性の片鱗をちょっとだけ垣間見れる気がする。とにかくこの頃の詩の中の主人公はスマートでカッコつけていて女子ウケはしそうだけど男子の支持は得られないようなアイドルチックさなのだ。勢いと若さを感じる楽曲。

 

3.ペケペケ

 

2ndアルバムから。この頃向井が抜けて阿部Bこと阿部義晴がキーボードに加入してから明らかにバンドの方向性に変化が。それもいい方向に。最初の出だしの音から今の脱力サウンドの片鱗が明らかに見え始める。ボーカルはここでいきなりベースの堀内になる。正確にはA、Bメロが堀内でサビが奥田。

 

なんという度肝を抜く曲の並び。そう、奥田民生以外のユニコーンメンバーのこの辺りからちょいちょいボーカルを務め出す。ボーカル以外が歌ってもいいフリーダムさがユニコーンである。

 

この辺りから主人公がスマートなだけのから情け無いダメ男とか出てきて詩の世界観が広がってギャグっぽいのも作れるようになって楽曲に幅が広がってきたのだ。このゆる〜い感じがたまらない。中毒性の高い一曲。

 

4.I’m A Loser

 

2ndから。いきなり奥田民生のアカペラから始まる。この曲のPVがめちゃくちゃ好き。楽器が無いけどエアギターやエアドラムで演奏してエアマイクで歌っているのだ。ほいで若い奥田民生が右へ左へ動きまくる。

 

今やゆる〜いオジサンと化した奥田民生のヤル気と本気を感じられる貴重な映像である。詩の主人公が如何に純情で素朴な少年で姫みたいに取り巻きにいつも囲われてる女性にアタックしようとするが勇気が出せずチャンスを何度も潰して空回りする様を嘆くというもの。

 

2ndアルバムは 1stのスマートなラブソング路線を踏襲しながらこんなんもいいよなと脱線してギャグに走るバランスの取れた名盤である。

 

5.Sugar Boy

 

記憶が確かなら昔持っていたユニコーンのビデオでソニーミュージックのオーディションで披露した楽曲だったはず。これはデビュー前から歌っていて歌詞も今と違って何箇所か修正が入って今に至る。

 

こんな完成度の高い楽曲をオーディションに持ってくるなんて…こんなん合格出さへん方がおかしいって😁めちゃくちゃ切ないラブソング。この曲の中のキーボードが美しい。

 

この曲も 1stアルバムの路線のままで(デビュー前からの曲だし当然か)詩の世界観はちょっと情け無い純情少年が憧れの女性と手を握るだけでいいのに手練れな大人の男達に弄ばれて結局は何も得られずに見てられないと歌う。

 

この頃の詩ってちょっとそういうのが多い。こういう正統派な曲ばかりをそのあとも書き続けてたら今ごろユニコーン及び奥田民生はどうなっていたのか別の世界線があったら見てみたい気もする。

 

ユニコーンのレビューになると長くなるな😑とりあえず何回かに分けてレビューします。残りの曲は近いうちに必ずレビューします