今回は純粋にダウンタウンのコントを分類しようかなと思う。ごっつええ感じが主になるがコントビデオも作っているしそれも含めたら相当の数があるんだろうな。
ここでのダウンタウンのコントの定義は2人ともコントに出てるというのを定義にする。たとえば松本人志氏と今田耕司氏だけしか出てないものはカウントしてない。2人揃ってダウンタウンよろしくの場合である。もちろんダウンタウンだけしか出てないモノもあるが他の共演者が出ているのもカウントする。
やっぱりだけど何回も主張してるけど浜田雅功氏がコントに出た方が確実にコントに芯が通って出来栄えが全然違う。松本人志氏はコントにかなりの確率で出演してるが浜田雅功氏はそこまでではない。
だけど浜田雅功氏が出た時は確実に当たりである。この浜田雅功氏がどんな風に松本人志氏の意味不明なボケに対していなしているのかいくつもパターンがあるので見ていこう。
初期のコント。ダウンタウンがガッツリからむ。松本人志氏扮するオカンの母親ならではの訳わからん言動に息子浜田雅功氏がツッコむしゃべくり漫才に近い。
松本人志氏扮するミラクルエースというどう考えても怪しい親父にいじめられてるのを助けられてそれ以降信頼を置く子役の浜田雅功。ところが後々怪しい効き目のないグッズを高値で売りつけられてしまう。
柱に擬態できる変身グッズとか次の巻に拳法の真髄が隠されてる告知だけのカセットテープなどを売りつけられていじめを解決できないのに何度も騙されて信じてしまう浜田雅功氏が面白すぎる😆
騙されてまんまと乗せら系とでもいう感じか。
③兄貴
金を借りていて取り立てにこられた浜田雅功氏扮する社長と借金を取り立てにくる兄貴扮する松本人志氏とのやり取りを描いたコント。
松本人志氏が金を返さない浜田雅功氏に呆れて説教をするのかと思いきや全然関係ないモノに対して怒るのだ。ガチャピンとかドラマのタイトルとかフジテレビの制作スタッフとかに。
それを見て困惑するだけの浜田雅功氏の表情が面白いのだ。ツッコむわけでもなくただ困るだけ😅ツッコミ意外でも笑いが取れるのがすごい。ただ受け流すだけである。
④2014
ダウンタウンががっつりダウンタウン役で出てる珍しいコント。しかも年老いて衰えてアカンようになった設定で。しかし2014年という設定はちょい甘かったかな。
2014年時点でのダウンタウンはここまで衰えてない。2035年くらいでも良かったのでは。でもそうするとちょい遠すぎてあの時点(90年代後半)ではリアリティがなさすぎるかな。
今田耕司氏がたぶん大崎洋氏を演じてる。事あるごとに大崎洋に仕事をもらいに絡みに行く落ちぶれたダウンタウンの2人。ところどころで松本人志氏が往年のボケを挟み浜田雅功氏がツッコミを入れてまだオレら行けまっせ感を出す哀愁漂うコント。大崎洋氏も苦笑い。
2人で悪ノリする系に近いかな。2人でがっつり乗っかるタイプ。松本人志氏の独特の世界観に困惑するとかツッコむとか否定するとか流すでもなく一緒に入りこんでしまうという珍しいタイプのコント。荒城の月というビジュアルバムのコントもこれに近いか。
今田耕司氏と松本人志氏が青年役でカレーうどんの良さを語っているところを楽屋から解散間近の東野幸治氏と板尾創路氏のアイドルユニットが遠回しに解散やめるために説得するなと怒鳴りこむコント。
少しの間押し悶着があったところで浜田雅功氏扮する警備員がお前ら何してんねんと入ってくる。このあとの展開がめちゃくちゃオモロい。
オチのつけ方というかこのコントの畳み方がわからなくなったのかお前らバカか!帰れの一点張りで全員にビンタをかまして強引に締めようとする浜田雅功氏。
松本人志氏には引っ込めムジナそばと言われてしまうがバカかとビンタして追い出す。挙げ句にはそんなアイドルいねーよ帰れよと全否定して楽屋の名前書いた紙も破ってぶち壊し全員を退場させてバカかと呟いて締める。
浜田雅功氏の破壊的なキャラを生かしたコントである。破壊や暴れん坊という名のアイコンとして浜田雅功氏が定着してるからこそ面白い。コントの世界観を一気にぶち壊して何やってんねんお前らと突き放すメタ展開。
突き放し型とでもいおうか。要するに浜田雅功氏の松本人志氏の世界観に対しての様々なリアクションのパターンがダウンタウンのコントから垣間見えるのだ。
一緒に乗っかって悪さしたり突き放したり漫才みたいなやり取りしたり困惑したりボケを受け流したりただ呆れたり。しかもどのパターンをやっても外さないのがすごい。
やっぱりダウンタウンを支えていたのは浜田雅功氏ではないかと認識させられるコントの数々である。とりあえず一回では消化しきれないので何回かに分けてこの記事を書いてみる。次回に続く。