久しぶりにお笑いのことについて語ろうかなー?今なにかと話題の霜降り明星の粗品氏についてである。
宮迫氏について色々言ってる件とかまあ誰かれ問わず吠えたおしてる印象だ。これについてどっちの意見が正しい正しくないかとかは他の人がやってるからそっちに任せる。
僕からの議題はあれは芸の一種なのかというのとなぜ彼があれをやりだしたかについて考察したいと思う。
実は彼がYouTuberだの宮迫氏だのキムタクだのに噛みつきだした時期というのが僕はなんかあるんじゃないかなと思って。いや、古くはキンプリにも噛みついてたけど最近はもう勢いが止まらない。今年は毒舌のサイクルが早い。
本人にその意識はないけどちょうど松本人志氏が活動休止してからめちゃくちゃ噛み付くようになった。松本人志氏も若い頃は色んな芸人やアイドルやらタレントに電波を使って噛みついてこきおろしてきた。
まるで若い頃の松本人志氏が乗り売ったかのようである。彼が周囲に噛みついて盾突くのは松本人志氏の流れというか模倣して踏襲してるのかも知れない。
こういう周囲に噛み付く芸って一時的に注目を集められるから実はコスパがいいのである。ほとんど共演の機会がなさそうな人についてなんやかやボロクソに言うのはその人のファンやアンチも心の中では思っていて図星だったら笑ってしまう。
たとえば宮迫氏がヒカル氏とタッグで霜降り明星をディスったあとに5年ぶりの地上波復帰がなくなった流れは不謹慎だけど笑ってしまった。あんな鮮やかにオチが決まったら笑わずに居られない。
それも含めて霜降り明星の2人がアンサーでラジオで語ったのがめちゃくちゃ笑った。着眼点が流石はプロの芸人だと思った。閑話休題。話の流れを戻そう。噛みつき芸についてだ。
結局は粗品氏があの噛みつき芸というか毒舌が許されるとしたらそれが僕ら視聴者が聞いて笑えるかどうかである。笑えないならただの悪口だ。ただ松本人志氏も笑えない悪口を言ってた時もちょいちょいあった。
だから最近は松本人志氏はそういう芸は封印しつつにしていたと思う。それに若くて地位も権威もなかった頃なら噛みつき芸や毒舌はやりやすかったと思う。
現に松本人志氏が若い頃に噛みついていたのはあんまりテレビで共演の機会なさそうなタレントや接点なさそうな人ばかりだ。自分の芸のやり方や生き方と合わなそうな(よくヨゴレとか芸人なのにおもんないヤツとこき下ろしてた)人に牙を向けていた。
ところが地位も権威もあって大御所になってしまうとそうはいかない。そんな尖ったスタイルではやっていかれない。あの人とは共演NGとかいつまでも通用しないし自分の番組にゲストも次から次へと来て迎える立場になるわけだ。
噛みつき芸は一時的にはいいのかも知れないけど後々を考えるとしんどくなる。粗品氏が松本人志氏みたいにテレビの世界の大御所になるつもりがないのならそれでいいのかも知れない。
粗品氏も心のどこかで松本人志氏を意識していないわけではないと思う。彼はめちゃくちゃオタクっぽい。求道者タイプだ。現にオタクだ。ハルヒやけいおん!などアニメも見ていたようだしニコ厨っぽい。お笑いに対しても研究を重ねているはずだ。
もっと言えばネットのノリで生きてる。ネットのノリをリアルに持ち込んでしまっている。某掲示板で何のしがらみもない匿名の素人が専売特許としてやるような事を彼のようなお笑いのプロがやってしまってる。おかしな構図ではないか。
しかしまあつくづく思うがお笑い学校出身の彼らは礼儀ってのを知らないなと思う。松本人志氏も粗品氏も。昔の徒弟制度ならすぐに破門はもう間違いない。昔は有名な師匠の弟子という名刺がなければ無名の芸人は舞台にすら立つことを許されなかった。
〇〇さんの弟子なら一回チャンスで舞台に出てもいいよとどこかでチャンスが来るのだ。それまでは師匠に仕えて一般常識やら作法やら礼儀を学ぶのだ。これはこれで良かったのかも知れない。
今の芸人は学校出身で師匠にもつかず売れたらてんで勝手にやりすぎだ。プライベートでも遊び方とか粋とか美学みたいなんを師匠から学んだりしないから無茶苦茶だ。
ビートたけし氏はそのあたり師匠から全て学んできたんだなと思う。彼は遊び方とか粋とかを師匠からたくさん教わってきたように見える。話が長くなってしまったが最近の粗品氏に思うことでした。