ちょっと色んな人を敵に回しそうなタイトルだけどなんとかみんなが納得できる着地にするつもりだから聞いておくれ。
そう、僕は世の中にオンリーワンなんて本当はないと思っている。ただそれを表立って言ってしまうと色んな才能やら魅力が否定されてしまうから言わないけど。なんか渇ききった世の中になりそうだし。
たとえば僕が会社に行く。僕は会社で部下を受け持っているし上からも多少は期待されている。キミが居なきゃ困るとかキミはうちの戦力だとか色々とスポットを当ててもらえてるけどそれを額面通りに受け取ってはいない。
僕が居なきゃ回らない会社なんてそれはそれで困る。俗人化も甚だしい。ホンマは僕なんか居なくても会社は回っていくし僕に才能なんて何もない。おだてられてやめられないようにしてるだけでホンマは困ってないと思う。
他にも恋人選びの際とか。最終的に恋人に選んだ人にホンマに好きになったのはキミだけとか告げるけどそれって半分嘘で半分ホンマくらいの割合やん。実際には。
そう、実際にはその人じゃなきゃいけない理由なんてそこまでない。現にその人に決めるまで色んな人とお付き合いしようかなとアプローチかけたり同時進行で色んな人となんとなく恋人未満くらいの感じでいたりするじゃない。
その中でいうてもこの人が良さそうかなと比較検討した結果なわけで絶対にその人じゃなきゃ駄目だと思って決めてはいない。どうだろう少なくとも僕はそんな感じ。
ただこれを表立ってやっぱり言うとどこか冷たい社会になりそうだし言ってはいけない領域のハナシなんだけど。
僕の代わりはいくらだっている。ホンマはオンリーワンなんて存在にはなれない。自分では自覚している。ただ世間からの過剰な褒め言葉としてそんなふうに自分を評価してもらえるのはありがたく受け取っておく。