おはようございます!朝からブログ執筆です。リンダ・グラットンさん著作のライフシフト。未だに何回も読み返してる本です。
この本の何が凄いかって結構、現実的になってきてるから先を見据えて書かれた本なんだなという事。2018年の本なんですけどね。
ライフシフトとシン・ニホンと ファクトフルネス。この辺りは大掴みに今の現状を把握するのに役立つ本です。
ライフシフトは主に定年前までの間を生きる全ての人達に。
シン・ニホンは日本再生を目指す僕ら日本人の人達に。
ファクトフルネスは世界の現状を把握し思い込みを捨てきちんと認識したい人達に。
その為に少し驚くような今の実態を生々しくそのまま伝えてそこからどう這い上がるかまでを描いています。この3つの本はそういった残酷な現実を突きつけてきます。ファクトフルネスは別に残酷ではないが…
今回はライフシフトの中で描かれている現実の中で会社人間で生きていくのがこれからの人生としては危険だということにスポットを当てます。会社人間でよかったのはバブル崩壊までなんでしょうね…
僕のブログでは会社人間のAさん(56)妻子持ちの会社員っていう架空のモデルを作って会社人間の危険性をライフシフトの考え方を交えて話をしたいと思います。
会社人間のAさんは若い頃から勤勉に働いてきました。会社の出世レースに乗る為に土日も会社の人との交流をしてきました。
寝る時間も短くて身体を鍛える時間もありませんでした。家族との団欒もほとんどなかったです。その為に家族とは冷え切った状態に。
その甲斐あってか出世レースにも乗って収入はかなりあってお金の面では家族に貢献してました。
身体のあちこちに少し気になる症状がありました。肥満。虫歯。気持ちの落ち込みの激しさ。
腰痛。だけど病院で治療する時間も無くそのまんまにしておきました。
今の会社以外には経験した事なくこれといったスキルは今の仕事以外に通用するものはありませんでした。
会社人間だった為に友達もほとんど居なくて知り合いもほとんど居ませんでした。プライドが邪魔してか自分の方から誰かに話しかけるなんて事は出来ない人でした。
新しい経験を積むことなく最新のテクノロジーや情報を知る事もあまりしませんでした。
そんなAさんが、役職定年を迎える事になりました。55歳から役職定年を迎える会社は多いです。Aさんは出世レースで勝ち上がった人物です。どれくらいの影響が出るか想像してませんでした。
Aさんは役職定年を迎えて改めて収入を見直して愕然となりました。大幅にダウン。これならもうこの会社にいる意味は無いと転職を決意。
Aさんには自信がありました。
自分は会社で成果を出して役職まで登りつめたという自信。休みの日も我慢して仕事に尽くしてきた勤勉な生き方。そのあたりを考えて自己評価は高くてどの会社に居ても通用するという自信が。
転職活動を開始しました。実際にはどうなったか。大苦戦を強いられてしまうのです。簡単に入れると思ってた企業にアッサリと断られる始末。Aさんはこの状況が理解出来ませんでした。
家族からも転職活動を反対されたのに押し切った事でますます関係が冷え切ってしまう。更にネットワークを築けてない彼には仕事を紹介してくれる人やアドバイスくれる人も居ませんでした。
転職活動の気晴らしに遊びの誘いをする相手も居ませんでした。前の会社の人を遊びに誘うも断わらてしまう羽目に。結局は会社という結びつきがあったから今まで付き合ってくれた同僚もいざ辞めたら付き合いをパタッと止めたのです。
Aさんはライフシフトで提言されている無形資産を持っていなかったのです。無形資産とは3つの資産を意味します。
①生産性資産
②活力資産
③変身資産
①の生産性資産とは何か。稼ぐ為に身に付けるスキルや仲間や人脈です。Aさんは会社人間で仕事一辺倒。いざ会社という縛りが無くなったら何も出来なくなっていたのです。
一つの会社に固執するあまり他でもつかえるスキルを習得する時間がなかったのです、
②の活力資産とは何か。肉体や精神のバランスが良好に保てていることです。
Aさんは肉体や精神に異常をきたしていてもそのままにしていました。家族との関係も良好とは言えませんでした。
ストレスを上手く発散出来ずに溜め込むことはよくありません。会社としても身体が健康そうじゃなくて周囲とも良い関係を築けていない人物を取りたくはない訳で。
③の変身資産とは急激に変わる世の中に自分を合わせる意思と能力です。
今は現代なので刀や侍は必要無いです。それも過去の話。このように時代は信じられないスピードで変化していってます。
前に島田紳助が吉本養成所の学校の講師としてこんなことを言っていました。
「俺らはなんで売れたか売れ続けているか自分で分析してわかっている。一発屋には自分が何故売れたか分からない。俺とか明石家さんまとかもそうやけど時代によって自分を合わせている」
多分こんな趣旨の発言だったと思います。もし間違えていたら訂正してリライトします。
Aさんは自分が出世レースに勝てたから何処に行っても勝てるという甘い計算がありました。
現に企業は管理職などを経験した人物を雇うのを嫌う傾向にあります。
自分の強みをもう一度分析して何度でもやり直しをすることが大事なんです。再創造(リ・クリエーション)です。
真面目に書きすぎて少しふざけたくなってきたが今回は真面目一辺倒で最後まで行きます😇
ライフシフトから少し残酷な現実を取り上げてお話しさせてもらいました。もちろん著書には悪いことばかり書いてる訳では有りません。
その中から希望になるような話も出てきます。
売れてる本の定石として
残酷な現実見せる→動揺させる→希望を与える
というような形式が著者が意図してかしてないか分からないけれどあるように思います。
今回は残酷編でしたが希望編も近いうちにまた執筆しようと思います。めっちゃ書いた。2500文字超え∑(゚Д゚)