ベビーブームが日本にもあったのよね。ほとんどの日本人が結婚していて当たり前のように子供産んでいて。なんでもないような事のようにそれが当たり前の社会があったんです。
たとえば電車の中でも家族連れで子どもが騒ぐのは当たり前で大人なんかタバコなんかも吸っちゃって。で、電車の中の人もほとんどの人が子育て経験してるからわかるの。子どもは騒ぐモンだし言う事聞かないし。お互い大変だねみたいな感じで。迷惑かけるのはお互い様みたいのがどこかあって。
昭和が人情に溢れていたとよく言われるけどそれは思い出補正もあると思う。だがこれだけは言えそうなのはほとんどの人が家族を持っていてそこの部分でどこか通じあっていたのではないかなと。
かたや今の時代は少子化で子育てしてる人の方がマイノリティな時代になってきた。やっぱりマイノリティってのはどこか肩身が狭いのよね。何をやるにせよ。
電車の中でベビーカーが邪魔だと白い目で見られたり子どもが騒ぐと静かにさせろと怒鳴るおじさんも現れる。その本質は自分が子育ても経験してないしわからないからってところが多分にあると思う。
昔の時代なら自分たちも当たり前のように子育てしていたしどこか通じていた感覚が子育て派が少数派にまわったせいで理解されない仕組みになってしまったんだと思う。"私は子育てしてないし関係ないし子ども嫌いだからさっさと黙らせて"みたいな。
うるさいから保育園をウチの地域に作らないでという反対なんかも自分には子育てなんてイベント一生関係ないからどうなろうが知ったこっちゃないという感覚がどこかにあるんだと思う。
それが悪い事だとは言わないしそういう感覚になるのは否めないけど。どこかもう少し想像力豊かになって相手の立場を考えられてもいいんじゃないかなと残念な気持ちになる。
自分の友達が子育てしていて社会から時に冷たい目で見られている時があったりしたら悲しくなるしなんて世知辛さなんだってなるやんか。上手く言えないけど子育てしてる人たちにもう少し暖かい社会であって欲しい。