○男前ではないのに自信満々で自身を演出する島田紳助。戦略家で分析屋
もうテレビの世界を引退したが僕を魅了して止まない芸人、島田紳助。元々、不良だった青年がしゃべくりだけであそこまで上り詰めたのには正直惹かれてしまう。
それでいてめちゃくちゃモテるって訳ではないが恋愛の方も得意でテレビや著作でよく語っているがなかなか納得するものがある。島田紳助は人として観察すると興味深い人物である。
ハッキリ言うと島田紳助のルックス自体は良い方とは言えない。そこはコンプレックスのはずなのにそんなの御構いなしに自信満々で男女問わずに自分の番組で出演者をツッコミボケでいじり倒して笑いを取る。
よく自分にコンプレックスがあるから恋愛も人付き合いも消極的になってしまいただただ優しくするしか取り柄がなくなり自分を追い詰めてしまう人がいるがそれとは真逆である。
何故あんな風に出来るのだろうか。
１つは多分根っからのヤンキー気質を地で行っているからだろう。分析も出来て頭を優れたヤンキーという珍しいタイプなのだ。
仲間思いで熱いところもあり怒るべきときにきちんと怒れるそこら辺のヤサ男には真似出来ない熱いハートの持ち主である。だから多分、自分にコンプレックスがあろうが関係なく人をいじりったり出来るのである。
あとは、そういう風に自分を演出してるのかも知れない。自信満々で多少は虚勢張りつつも強い自分を見せる事に長けている。何せ分析屋で戦略家なので負けてもいいから特攻するような無鉄砲なタイプではない。
そうやって恋愛の分野でもお笑いの分野でも成果を上げた島田紳助という男には興味しかないのである。
○島田紳助の恋愛観、結婚観。チャンスをモノにする鋭さを見せつけた男気スイッチの話
松本紳助という昔やってたダウンタウンの松ちゃんと島田紳助が語るだけの番組がある。今でもYouTubeで動画あるかも。
その中で男気スイッチという回があるがその回では松本を上回るほどの女の子の気持ちを汲み取る力とピンチをチャンスに変えて逆転勝ちをする方法を語っているが目から鱗である。
その回で松本は結婚する決断するタイミングがないと終始主張する。ある時、女の子からこんな事を言われる。
「私と結婚すると私とあなたは幸せになれるけど1人の芸人としての松本人志は駄目になるかもしれない。だからあなたとは結婚出来ない」というような話だった。
これに対して松本はうーん、そうかみたいな事しか言えなかったと。それに対して島田紳助はこう言う。
ここで男気スイッチを押すねや。アホやなお前。「ダウンタウンの松本人志が駄目になってもお前だけを笑わし続けるんや」と言うんや。
女の子が結婚匂わす発言をわざわざ向こうから言ってるのに何をボーっとしとるんやと。確かになあ。女の子の方にも寄り添ってピンチをチャンスに変えてる。これをあの放送でサラッと当たり前のように出せる辺り松本人志より島田紳助の方が恋愛についてはひとまわりも上なんかなと感心した。
島田紳助。未だに僕を魅了してやまない芸人なのである。
