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繊細で柔らかい言葉を使う唯一のソングライター槇原敬之。再度、奮起して欲しい者から一言

このブログでも何度か取り上げている槇原敬之について語りたい。彼の凄さは他のシンガーソングライターたちと比較して初めてわかる。

 

それでいて、彼が詩に用いている言葉は小学生でもわかるような平易な言葉ばかりだ。そして、僕と君という柔らかく誰も傷つけない表現で彼の詩の世界は展開していく。

 

彼の切り取る詩の世界は反戦とか小難しいものではない。あくまで何気ない平凡な日常を彼ならではの視点で切り取る。コンビニとかドーナツ屋と観覧車とか僕の部屋とか物語が展開される舞台はあくまでも卑近だ。

 

それだけに彼が放つワードや曲のタイトルが深い意味を持つのは僕自身も歳を重ねる事に新たな発見である。(僕が彼のCDを買ったのは中学生の時だ)

 

例えば「冬がはじまるよ」というタイトル。詩の世界を見ていれば舞台が冬なのは分かりきっているが敢えてこの言葉をサビにも持ってきている。

 

はじまったばかりの僕と君との初めての冬。夏を超えて冬も超えてずーっと一緒に居たいと僕は願っている。それを改めて分かりきってるけど感慨深く「ほら、冬がはじまるよ」と君に呼びかける事でしみじみとした気持ちを噛み締めているのである。ホント、美しいなあ。

 

あくまで優しく語りかけるような言葉がこの後も続いていく。本当に彼は繊細で人の気持ちが分かりすぎる人なんだと思う。見聞色の覇気を使えるタイプの人間なんだろう。

 

とはいえたまに尖った言葉も使う。例えば「くもりガラスの夏」という曲がある。こんな歌詞がある。

 

自分勝手なくせして 笑顔で僕を負かした ヘソを曲げてしまったら どこかに行っちゃいそうだった

 

君の言うこと何でも聞けば 大事にしてるんだと思ってた 僕を誰と笑ってるの?

 

珍しく攻撃的。だけど自分の情けなさも感じながら完全に責めきれない彼の姿が哀愁的でなんだか彼らしい。彼は人に攻撃的な歌詞もたまにあるけど自分にも刃を必ず向けるのである😅多分全部を人のせいに出来ないのであろう。

 

前にも言ったと思うけどこんな美しい優しく言葉を多用する唯一無二のソングライターがあんな事で台無しになるのは本当に悲しすぎる。彼のようなタイプのソングライターは僕が見る限り他にはいない。僕は彼の再起を心より願うファンの1人である。