かなり前に夜勤の休憩中にNHKのプロフェッショナル仕事の流儀を観たのね。確か女性のカリスマ販売員みたいな人が出ていて。めっちゃ商品売れるのよね。その人がいざお客さんの隣に来て話すと。で、デパートやらなんやらに引く手数多で色んな場所に呼ばれる。
みんなはその凄い販売員ってどういう人を思い浮かべるかな?口八丁手八丁でとにかくまくしたてて強引に買わせる販売員?それとも泣き落としでなんとか買わせるまで帰らさない販売員?
その人はそのどれにも当てはまらないのね。というより全くの強引さはない。それプラス今回は買わなそうなお客さんの近くには行かない。
彼女はじっと端からお客さんの一挙手一投足を見てる。ひたすらに観察する。彼女のスタンスは僕が見るに多分こうだ。
①買い物はお客さんが主役。販売員は脇役。というより困った時に手を差し伸べて買いたい気持ちに背中を押す存在
②だからお客さんが私を必要としてるタイミングを端から伺っている。必要としてない場面で声をかけるのはこちらのエゴだ
③お客さんが私が必要としてる場面をお客さんの表情やしぐさから判断して的確に隣に現れる。このタイミングを見逃さずにやる
④お客さんが気持ちよく買わされてるような意識じゃなくて自分で選んで買ってもらえるようにちょっとだけ背中を押す。必要な情報だけを伝えてそっと反応を待つ
というような寄り添うような姿勢で強引さのカケラを微塵も感じさせないやり方だが驚くくらいに彼女が接客して販売すると売れるのだ。だからカリスマ販売員なのである。
コレってねーホンマ色んな学びがあるなあ。多分に恋愛とか人間関係にも通じると思う。声なき声を感じて察してあげたりそういうところとか。押しても駄目なら引いてみろじゃないけど。
例えばデートとかに誘うとしても彼女のような柔らかいやり方とかなんかやらされてるというかそう感じさせないやり方とかってあると思う。自分の意思で決めてるみたいな。
女の子に付き合って欲しいと告げる時もなんかこっちの思うツボに嵌めるようなやり方じゃなくてそっと背中を押してあげるみたいななんかそういう感じ。上手く言えないけど。
カリスマ販売員の彼女のスタンスは見習うべきやわ。人の気持ちを察して理解出来る人間でありたいねえ。