いつぞやだったか会社が休みになった平日に一眼レフカメラを買った日にたまたま見かけた本屋の閉店セールの時にこの本を買った。今でもちょいちょい読んでる。
この本はベストセラーの7つの習慣のエッセンスを凝縮したような入門用みたいな本である。ファスト教養とでもいうべきか。
んで気になったところがある。それは何かというとリーダー論みたいな事が書いてあった場面である。あ、ちなみに僕はその意見を否定してるわけじゃないんです。ざっくり挙げてみる。
人をコントロールしない新たな文化を日本のリーダーには作って欲しいというハナシである。命令や強制では大きな成果を挙げれないと著者のRコヴィー氏は語る。僕もそう思う。
じっくり話し合って問題解決をせよと。人を鎖で縛りつけない文化を作れと。ただすごく思うのが今の日本の風土というか国民性とか教育の仕方にあってないよなあってのも正直感じる。
海外みたいに個人の能力の開発に力を入れたりチームプレーよりは個人主義を大事にして個人にスポットが当たっている国では容易に受け入れられると思う。
アウトラインを決めてあげないと何もできない部下だってたくさんいる。子供の頃に先生や親に手取り足取り教えてもらってそれが当たり前で社会人になっても受け身で命令や指示されなきゃ出来ない人が多いってのもかなり大きい。
ゆとり教育の時に起きたことがそれの象徴だと思った。ガチガチに勉強で縛りつけるのを緩和していざゆとりと時間を与えたら何していいかわからない子たちが結局はそのぶん塾に通うことになり意図した結果は得られなかったというハナシがある。それなら今までと一緒じゃんみたいな。
それはゆとり教育を受けた子たちのせいではないと思う。自分の頭で考えたり何をしたらいいか教えてもらわないと出来ない風にした今の社会や教育のあり方に問題があるんじゃないかなと。
インプットばかりさせられてその成果はつまらない毎月の小テストで発散させられる。インプットするのはいいがディスカッションとか人に話す機会がないと日本人のコミュニケーション能力やディスカッション能力は劣る一方である
ちょっと話が脱線したが優れたリーダーが周囲を巻き込んで命令や人をコントロールせずにリーダー以外の人も能力を発揮して大きな成果を出す文化に至るにはまだまだ壁は厚いと正直なところ感じる。
おそらく著者の考えはリーダー以外の人も能力を引き上げて全員が自立したリーダー以外の層も厚い集団をどんどん作り上げていけということだと思う。本来なら能力高い部下なら命令やコントロールは必要ない。話し合いだけでいける。
そこまでに至らない能力の足りない部下だったりするから命令や縛りつけるしかなくなったんだろうなと日本の会社の組織を見て思う。その文化は思っている以上に固くて容易に崩せない。
僕も基本的には著者の考え方に賛同する。これはもうめちゃくちゃ時間がかかる。日本の文化を変えるのは容易でない。そんな風に思った。