本人たちはアンダーグラウンドのままで終わってしまっても構わなかったかも知れないけどとある番組に出演した事によって注目が集まって一躍有名な人気バンドに押し上げられたバンドがある。その名もたま。
1990年代前半に突如現れたバンドはイカ天という番組に出演。最初はイロモノ扱いされるようなビジュアルと飄々とした感じでやる気全くねえなダメだこりゃと僕も見た時に思った。
ところが演奏がはじまるや否や。めちゃくちゃ演奏力高くて歌詞の世界観も個性的。一気に引き込まれる完成度の高さに唖然。一度我々を油断させて実は凄いんだってとこを見せつける。イカ天の審査員も驚いてたように見えた。
そんなアングラからのしあがったたまの名曲の数々をちょっと紹介しよう。
①オゾンのダンス
ド下ネタをブッ込んできた。流石はたま。一筋縄ではいかない。たまのランニングがテンション高い。彼のパフォーマンスがいいアクセントになっている。ボーカルは柳原。たまもunicornみたいにボーカルがちょくちょくかわりばんこになる。
②らんちう
イカ天の映像がまだYouTubeに残っているが是非見て欲しい。度肝を抜く演奏力の高さ。不思議な世界観である。アコーディオンがいい味出してる。たまのランニングの演奏があんだけ動き回って崩れないのが凄い。風呂桶とかであんだけビートを刻めるってなんなんw文句ナシに完成度高い楽曲
③さよなら人類
なんかのコマーシャルソングでめちゃくちゃバズった曲。柳原がまたボーカルを務めている。難解な歌詞だけど軽妙な歌。途中で猿と連呼したりたまのランニングがついたー!と叫んだり彼らのアングラ要素がたっぷりと詰まっている。それがあまり邪魔せずに調和してるのだ。
④海にうつる月
静かで美しく寂しい歌。おふざけというか遊びの要素を入れがちなたまの楽曲の中で貴重な真面目一辺倒な曲。しっとりと聴かせます。ボーカルは滝本。こんなちゃんとした歌も作れるのかと度肝を抜く。たまのランニングのポジションがドラムからオルガンに変わる貴重な曲。歌詞がイマイチわかりにくいけどそんな事気にならないくらい曲が素敵すぎて凌駕している。
⑤まちあわせ
メインボーカルはたまのランニングこと石川。他のメンバーはコーラスで参加。120%ふざけている楽曲。なめてんのかオッサンw笑わなしゃあないわって感じ。それくらいおふざけしても大丈夫なくらい他の楽曲できちんと仕上がったものを提供してきた自信の現れのおふざけであろう。