ゆるゆるサラリーマンのよろずブログ本舗

この前までハードに生きてきたが、ゆるく生きようをモットーに生きてるユルリーマンのブログ。

Mr.Childrenのinnocent Worldの初試聴した時の衝撃を文章にしようと思う

僕はMr.Childrenフリークである。ちょっと病的なくらい好きである。なんていうんだろう陳腐で子供騙しな歌詞が多い日本の音楽シーンで大人を唸らせる説得力のある彼らの歌詞は貴重なのだ。

 

特にinnocent Worldは凄い。はじめてこの曲に出会ったのは高校生の頃だろうか。この曲を聴いて素直に嫉妬した。なんて歌詞を仕上げてきたんだ。お手上げである。j-popの完成形というか正解というか誰もが書きたかったであろう歌をついに作ってしまったかという感じ。

 

僕も高校生の頃からちょくちょく作詞活動をしていたが完敗だった。これがプロの頂点かと。脱帽した。そそくさと荷物をまとめて実家に帰りたくなりました。では具体的にどの部分が凄いのか説明しよう。

 

一番のAメロからの歌詞を見てもらったらわかるけど失恋した情け無い男の話である。まあものの見事に情け無いったらありゃしない。これくらいの歌詞ならKANとか今までのアーティストでも書いてきた既視感がある。

 

ところがサビ前の自分への問いかけが「おっ⁉︎」と思わされる。自分の事を俯瞰で見て『いいだろう?Mr.myself』と歌う。この感覚は気持ちいい。そんなんやりたかってん‼️と嫉妬した人が多数いると思う(多分)テクニックがすぎる。

 

ほいでサビで心洗われるようなピュアな感情が溢れてくる。なんて澄み切った歌詞だろう。混じりっけなしの純真な歌詞。次の年にブレイクしたスピッツのロビンソンにも同じものを感じた。

 

んで、一番これはヤバいなところが二番の歌詞なんですよね。AメロからBメロのサビに至るまで。結構Mr.Childrenの代名詞ともなった内向的で自分を見つめる歌詞。陽キャパリピにはわからないかも知れないけど平凡な取り柄もない一般人は世間の中で自分を押し殺して生きているんよね。

 

社会の中であんまり自分を出さずに愛想笑いで乗り切って誰とも争そわないようにしていたら自分を見失っていたと歌詞の中でも言っている。僕も今でこそ我が道を行くようにしてるが自分に自信がなかった頃はただ人に合わせてばかりいた。

 

こういう自分の内側まで掘り進めるような歌詞って今までなかったような気がする。他のアーティストの歌詞はうわべを撫でるような歌詞が多いが核心に迫っていて素晴らしい。

 

そして静かな暮らしの中で時には風に身を任せてもいいんじゃないかと問いかける。確かに静かで地味な生活である。なんか完全に読まれている感じで背中が痒い。

 

二番のサビの知らぬ間に忘れてた笑顔など見せてという歌詞が好きすぎる。大人になって世間体を知って楽しくなくても楽しいフリしたり泣きたい時にもニコニコ笑ってたりして僕らはついつい自分の気持ちに蓋をしがちである。

 

そう、忘れていただけである。大人になって妙な処世術を身につけて大人なフリしてるけど僕らはもう一度子供の頃ように屈託なく笑って子供みたいに夢中になって好きな事したり好きな人に会ったりしたらいいんじゃないだろうか。そんな気持ちを呼び起こす名曲である。