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笑いたい人はこれを読め!原田宗典著「東京困惑日記」

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これはあの現代困惑界の帝王の原田宗典のエッセイである(どんな肩書き)とにかくナイーブな作家でそのくせに好奇心旺盛で色んなことに首を突っ込んで失敗してトホホと困惑しちゃう人である。天性の作家向きな人かも知れない。

 

もう平成8年に書かれた本だから中古でも安く買えると思う。僕はハラダさんの本を読んだのは高校生から大学生にかけてだと記憶してる。彼はエッセイと小説を交互に書いてるがエッセイの方が取っつきやすく面白い。

 

騙されたと思って読んで欲しい。笑える事請け合いである。滅多に人とかモノを褒めない僕が言うんだから間違いない。ハラダ氏はホンマは本業で本腰入れて書いてる小説や短編集の方を評価して欲しいらしい。

 

そのオマケというか副産物で生み出してるのがエッセイという感じだが軒並みエッセイの方が面白いと評判でうーんリンダ困っちゃうと困惑してるようだ。その思うようにいかない様が流石は天性のプロ困惑師である。困惑の王様だ。

 

ちょっとだけ中身も触れてみる。

 

「男はそれを我慢できない」

 

歌舞伎町で呑んでいたハラダさんと悪友2人。何故か悪友が大金を持っていたのが判明して気持ちが大きくなる3人。エッチな事がしたいとのたまう彼ら。安西先生…エッチなことがしたいですと喚くもエッチなことは降ってこないから困惑する3人。

 

エッチなことをするにはエッチな場所に行かねばならんと決心した彼らは歌舞伎町でエッチな店を探す事に。ほいでキャッチに捕まってホイホイとノゾキ部屋というエッチな店に行く羽目に。そこで待ちうけた光景とは?続きは是非本編を読んで欲しい。情け無くてトホホで傑作で笑える事間違いなし。

 

「性に目覚めちゃう年頃」

 

エロ本というのがまだチカラを持っていた時代に青春を過ごしていたハラダ少年。悪友がとんでもないエッチな広告チラシを見つけたのを知りそのチラシの謳い文句に興奮しまくり鼻血もっこりのハラダ少年。

 

悪友が広告チラシにあるエッチな謳い文句の生写真を手に入れたんだぜお前も見ないかとハラダ少年にエッチな気分をお裾分けするということらしい。エッチなハラダ少年は首を赤べこの人形のごとくブンブン振って悪友について行くことに。

 

そこで目にしたあっはんうっふんなエッチな生写真とは?抱腹絶倒の結末は是非本編で見てほしい。ちなみに悪友はその第二弾のダッチワイフにも手を出して流石のハラダ少年も呆れるやら笑うやらであった。昔はこんなエッチな広告に騙された事があったのだ。こうやって子供は大人に騙されて目覚めていくのだ。

 

結末をきちんと書かずにモヤっとするカタチで紹介して申し訳ないがオチは是非自分のめで確かめてほしい。本作は他にもハラダさんが13個も困惑した体験を綴っているので読んで大いに笑って元気になってもらいたい。